
先日私は、有志グループで企画した「宗教・文化ハイキング」に参加しました!
皆さまもご存知のとおり、世界三大宗教と言えば、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教です。
宗教と異文化に少しでも触れて、世界を理解することが出来るように。と、いう趣旨で企画されました。
スケジュールで時間と場所が決まっているので、自由に合流できるスタイルの気ままなハイキングです。
果たして東京都内で、たった一日でキリスト教とユダヤ教、イスラム教を巡れるのだろうか?
どんな体験ツアーなのかワクワクしながら参加しました。
キリスト教(カトリック)の教会へ
四谷には、上智大学キャンパス内にカトリック教会のクルトゥルハイム聖堂があります。そして、大学に隣接するカトリック麹町 聖イグナチオ教会もあります。最近、バチカンでは、レオ14世がローマ教皇になられたばかりなので、上智大学の聖堂がテレビのニュースで放映されているのを見ました。


ローマ教皇と上智
上智大学は日本最古のカトリック大学であり、ローマ教皇とは深い関わり合いのなかで歴史を歩んできました。
上智大学の設立に重要な役割を果たしたヨゼフ・ダールマン神父は、1905年に聖ピウス10世教皇に謁見した際、日本における高等教育機関の設立の必要性を説きました。その結果、教皇は日本におけるカトリック大学の設置をイエズス会に要請し、1913年に上智大学が設立されることになったのです。
現在に至るまで、聖ヨハネ・パウロ2世教皇、そして教皇フランシスコが上智大学を訪問してくださいました。2人の教皇から託されたメッセージに応えるべく、困難な状況下にある人たちを思いやり、世界が直面するさまざまな課題の解決に向けて貢献することこそが、カトリック大学である上智大学の使命です。 上智大学ホームページより抜粋
カトリックのミサは、司祭が執り行い、大変厳かで神聖です。
■主の祈り
司祭:主の教えを守り、みことばに従い、つつしんで主の祈りを
唱えましょう。
会衆:天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますよう
に。み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。
■副文
司祭:いつくしみ深い父よ、すべての悪からわたしたちを救い、
現代に平和をお与えください。
あなたのあわれみに支えられ、罪から解放されて、すべて
の困難にうち勝つことができますように。
わたしたちの希望、救い主イエス・キリストが来られるの
を待ち望んでいます。
会衆:国と力と栄光は、限りなくあなたのもの。
■教会に平和を願う祈り
司祭:主イエス・キリスト、あなたは使徒に仰せになりました。
「わたしは平和をあなたがたに残し、わたしの平和をあな
たがたに与える。」
わたしたちの罪ではなく教会の信仰を顧み、おことばのと
おり教会に平和と一致をお与えください。
会衆:アーメン。
キリスト教(プロテスタント)の教会へ
ツアー一行は、四谷から渋谷にある青山学院大学に向かいました。
青山学院大学はキャンバス内にプロテスタントのガウチャー記念礼拝堂があります。
プロテスタントの礼拝は、式次第に沿って祈祷と讃美歌と聖歌、牧師からの説教(メッセージ)があります。
プロテスタントは、偶像礼拝は禁止です。ですので、カトリック教会のようにマリア像等はありません。
プロテスタントは、16世紀の宗教改革によってカトリック教会から分かれた宗派で、様々な教派があります。旧約聖書と新約聖書を唯一の信仰の基準とし、神への信仰を重視します。

青山学院大学の校門にはジョン・ウェスレーの銅像が立つ
ユダヤ教のシナゴーグへ
ツアー一行は、青山学院大学から広尾の日本ユダヤ教団に行きました。
ラビ(教職者)が丁寧に説明してくれました。
現在の建物は、建築家の槇文彦氏(没年2024年)の設計で、建て直されました。

創世記 13:14-18 新共同訳
[14] 主は、ロトが別れて行った後、アブラムに言われた。 「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい。 [15] 見えるかぎりの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える。 [16] あなたの子孫を大地の砂粒のようにする。大地の砂粒が数えきれないように、あなたの子孫も数えきれないであろう。 [17] さあ、この土地を縦横に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから。」 [18] アブラムは天幕を移し、ヘブロンにあるマムレの樫の木のところに来て住み、そこに主のために祭壇を築いた。
槇文彦氏は、シナゴーグの会堂を、創世記 13:14-18 に出てくる東西南北を見渡す、マムレの樫の木をイメージして設計しました。マイク無しでも会堂に声が響き、四方から光が射し込む素晴らしい会堂です。

ユダヤ教は偶像崇拝を禁じているため、シナゴーグにはキリスト教の教会にあるような像や絵画などはありません。代わって、ダビデの星のモチーフや幾何学的模様が施されています。槇文彦氏は、カゴメをイメージしたそうです。
シナゴーグの内部の造りには一定の共通要素が見られ、聖櫃の中にはトーラーが収められています。トーラーを収める場所は、エルサレムにもっとも近い壁の中央です。聖櫃の手前、もしくはシナゴーグの中央に平らな机を置き、その上にトーラーの巻物を開いて置きます。机に面するか、あるいは囲うように信者の座席が用意されています。シナゴーグは、必ずエルサレムの方向を向いて座るように造られているのが特徴です。
聖櫃の上には、日本(日出ずる国)が出てくるマラキ書1:11の聖句がヘブライ語で書かれてあります。
マラキ書 1:11 新共同訳
[11] 日の出る所から日の入る所まで、諸国の間でわが名はあがめられ、至るところでわが名のために香がたかれ、清い献げ物がささげられている。わが名は諸国の間であがめられているからだ、と万軍の主は言われる。
トーラー(モーセ5書)も開けて見せて読んでくださいました。
また、広尾のシナゴーグに関わりのある日本人(小辻節三氏、杉原千畝氏他)のエピソードも聞かせてくださいました。大変貴重な時間でした。
広尾から富ヶ谷にある東京ジャーミーに移動しました。歴史ある立派なモスクが東京にあるのです。
東京ジャーミー主催の見学ツアーに参加しました。
ガイドさんがイスラム教愛で熱く説明してくれました。ガイドさんによると、現在の東京ジャーミーの建物は、2代目だそうです。どうして富ヶ谷にモスクが出来たか、など歴史やエピソードを語ってくださいました。



イスラム教は、一神教です。チューリップは、アラビア数字の1を表しています。モスク内にはあちこちにチューリップがデザインされています。ちなみにトルコの国の花は、チューリップです。チューリップの原種は、ウズベキスタンチューリップで、茎の短いのが特徴です。

イスラム教モスクには鳥の巣があります。それは野の鳥たちも大切にする神様の愛を表しています。
イスラム教における現世は、短く儚いもの。神が望むように生きるための、来世への準備段階であり、一時的なものと捉えられています。現世での善い行いを積むことが大切です。それは死後、天国か地獄のいずれかの領域に送られるとされているからです
モスクでは、イスラム教の礼拝に出席しました。一日に5回礼拝があるそうです。
日本人の男性とカザフスタン系のイスラム教徒の女性の入信式がありました。イスラム教の禁止事項や規則などの説明があり、入信の誓いがありました。イスラム教徒に入信する人も増えているそうです。
まとめ
宗教・文化ハイキングで、たった一日で都内にあるキリスト教、ユダヤ教、イスラム教を周り、異文化体験をすることが出来ました。
世界を理解するには、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教を知ることが大切です。キリスト教もユダヤ教もイスラム教も一神教で、旧約聖書が共通です。いずれの宗教も唯一神(ユダヤ教ではヤハウェ、キリスト教では神、イスラム教ではアッラー)を信じ、神との関係を最も重要視しています。 また、これらの宗教はアブラハムを共通の祖先として持ち、その教義には神との契約や救済に関する考え方が共通しています。 一方で、これらの宗教には顕著な違いもあります。 最も大きな違いは「メシアの概念」と「預言者」の位置づけです。
日本にいても三大宗教と異文化を垣間見ることが出来て貴重な体験となりました。
最後までお読みくださりありがとうございました。